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ミンボーの女

柄の悪い人々が出入りするホテル・ヨーロッパ。経理部鈴木勇気とベルボーイ若杉太郎は、総支配人よりヤクザ対応担当者に任命された。上手くいくわけもなく。そこに民事介入暴力専門の弁護士、井上まひるが登場する。
悪者が結局は対ホテルとの闘いを貫き、徹底して個人を追い込まない点がヌルく感じた。ただそれをやりすぎるとものすごく陰惨な代物になってしまい、映画的にまずい気もする。ミンボーに関するトリヴィアが出し惜しみなく並び勉強になる。ラストシーン、大地康雄の啖呵はちょっとかっこよすぎではないか。映画公開直後、伊丹十三監督が集団による襲撃を受けたことが記憶に残っている。