modtimes

主に本と映画のライフログ

2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

スタンドアップ

重い。女性に降りかかる可能性のあるすべての性的な困難を描こうとしているよう。具体的なエピソードの積み重ねが画面に息詰まる緊張感を生み出している。弓が引き絞られた瞬間、父のスピーチに鳥肌が立った。ジョージー(シャーリーズ・セロン)の親友グロー…

ヴィドック

『クリムゾン・リバー』でおなじみ、ジャン=クリストフ・グランジェ脚本。 焦点が定まらない映画だった。謎解き、スリラー、アクション、CGなどの要素がエッセンスのみ注入されていて、全体像は不鮮明。スーパーナチュラルに落とすとは。強盗紳士アルセーヌ…

北欧のスタイリッシュ-デザイン フィンランドのアラビア窯

北欧のスタイリッシュ-デザイン フィンランドのアラビア窯 東京都庭園美術館そんなにむちゃ混みでもなかった。時間をかけて、のんびり回った。ファンクショナリズムのコーナーは思っていたより薄めでちょっと残念。 開窯初期のアラビア窯 アール・ヌーヴォー…

ゴッド・ディーバ

ビジュアルは素晴らしい。バンドシネの鉄人エンキ・ビラル監督作品第3弾。フィーリングで勝負なSF(スペキュレイティブ・フィクション)。「フォロワーにはないインパクト by スチャダラパー」って感じ。とにかく虚心に。意味を求めるな!!ティコ・ムーン [DVD]…

死霊のはらわたIII キャプテン・スーパーマーケット

小ネタでくすぐるバカ映画だ。ひたすらバカ。B級ホラーへの愛がひしひしと伝わってくる。サム・ライミ監督は『スパイダーマン』なんか撮ってないで『Army of Darkness』の続編を制作すべき。ご存知のとおり、前2作とはほぼ別物。マーク・トウェイン『アーサ…

カンフーハッスル

達人たちが跳梁跋扈、人は弾け地が割れ天に飛ぶ。そして主人公は覚醒する。天下一武道会で育った日本の子どもたちにとってはわりとありきたりで見慣れた風景。古今のアクション映画へのオマージュ。カンフー万歳。初恋の成就が一番の「ありえねー」だったり…

李白の月

『仙人の壷』はツボでしたが、『李白の月』もなかなか淡麗辛口。「大将、もう一杯!」と声を掛けたくなる名調子である。中国の奇妙な話。南伸坊のシンプルな漫画と洒脱なエッセイが、周りの景色を変えてくれる。 仙人の壺 (新潮文庫)作者: 南伸坊出版社/メー…

フランス暴動----移民法とラップ・フランセ

文章は平易、目配りも悪くない。でもしんどい。ラップを文字で読むつらさ。訳がうまいかはわかんないけど、日本語としてこなれていない。あと、日本人ラッパーは関係ないんじゃないか。 NY Rap 英語が勝手に出てくる!作者: 松田麻里出版社/メーカー: ジャパ…

サイドリバー

サイドリバー 創立記念パーティに行ってきた。大盛況。耷出版社は前から気になってた版元さん。面白い仕事してるなあって思ってた。先駆けロングテイル戦略。いつかお仕事ご一緒してみたいもの。ただ月刊化した「Real Design」は方向性がよくわからない。メ…

ゴー!ゴー!フィンランド

旅行気分のときに読んだので冷静に判断できないものの、玄人のノウハウが満載で興味深かった。やたらと日本と比較する点はいささか野暮です。北欧、ますます行きたくなりますよ。北欧のかわいいデザインたち―日用品をたくさん集めてみました作者: pieni kaup…

ラウンダーズ

賭けポーカーの話。いい役者揃えてるなあ、という印象(マット・デイモン、エドワード・ノートン、ジョン・タトゥーロ、ファムケ・ヤンセン、グレチェン・モル、ジョン・マルコヴィッチ、マーティン・ランドー)。マット・デイモンが頭よさそうに見えないのは…

荒ぶる血

『無頼の掟』のジェイムズ・カルロス・ブレイクの新作。期待に背かず、そりゃもう荒ぶっちゃう(原題は『皮膚の下』だけどね)。ギャングの始末屋ジミー・ヤングブラッドの半生を描くスタイリッシュ・ハードボイルド。ふたつの時代、運命の悪戯、追跡者、無法…

寺村輝夫

寺村輝夫逝去。享年77歳。 衝撃。“王様”シリーズが大好きだった。それからなぜか『タマゴン先生のともだち』がとてもとても印象に残っている。

ドット・ジ・アイ

カルメン(ナタリア・ヴェルベケ)の行動原理とあのときの計画性は辻褄が合っていない。チャーミングだからいいけど。アイデア先行型にありがちなストーリーラインの荒っぽさは散見するものの、その意気やよし。温かく見守ってあげようよ。モーターサイクル・…

9デイズ

潜入捜査中に殺害された兄(CIAのエリート諜報員)に成り代わり、双子の弟(ダフ屋&DJ&チェスのハスラー)がポータブル核爆弾を巡る決死の試練に挑む。適度な銃撃戦とロマンスと友情あり。軽さが身上のB級スパイアクション。ハラハラやドキドキはなく、気楽に…

1.0

なんちゃってSFスリラー。差出人不明の空き箱が部屋に届く話。そんなもの開けなきゃいいのに。“ナノテク”が便利なマジックワードになっていて、詳細な説明は何もない。視聴者の誤解を招く要素だ。とりあえず主人公にはちゃんと納期を守ってほしかった。教訓…

ラン・ローラ・ラン

走る、走る、走る。彼女が走ることで人々の人生が変わっていく。 ローラは超能力者か。プレコグニション、テレパシー、テレキネシス……そしてタイムリープ。そう考えるとすべての辻褄は合う。何気にSF映画だね。かっこいい音楽、スタイリッシュな映像を楽しむ…

ディアボロス

法廷で始まり、SFで終わる。キアヌ・リーブス、 アル・パチーノ、シャーリーズ・セロン出演。法律事務所のボス名は『失楽園』のミルトンかな。夢オチではない、と思う。人生の分岐点に戻り、選択肢から自らの可能性を選ぶ。ところが大枠は変えられない。そし…

容赦なき銃火

『キッチン・コンフィデンシャル』のアンソニー・ボーデインが著した冒険サスペンス。殺し屋ヘンリーとその妻フランシスの活躍を描く。当然のように抜群のリーダビリティ。おかしなエージェント夫婦のライフスタイルを楽しめ。 シェフの災難 (ハヤカワ文庫NV…

スーパーサイズ・ミー

要は“「電波少年」的ハンバーガー生活”だ。1ヵ月の間、毎日3食をマクドで摂りつづけたらどうなる?そもそもほとんどファーストフードを食べないから……。せいぜい半年に1度くらい。真似したとしたら、たぶん1〜2日で気持ちが悪くなると思う。体壊すだろ。監督…

STB

ケーブルテレビを導入した。「RAW」も「SMACK DOWN!」も「HEAT」も「VELOCITY」も視聴可能になった。「AFTERBURN」も「BOTTOM LINE」も観放題。開通と同時に「HEAT」の映像が流れたもんだから感無量だった。もちろん映画だって観られるわけで、毎月のレンタ…

トエンティマン・ブラザーズ

強盗3兄弟、卑しき街を行く。キャラは立っているし、テンポよく、音楽もかっこいい。不満は、長兄の爆発がなかったこと。冒頭、視聴者には判断材料がまったくなく、何が行われているのか理解できない。じょじょに提供される登場人物の情報から関係性、物語の…

15ミニッツ

殺人犯の責任能力(日本でいうと刑法第39条)、マスコミの倫理(日本でいうと憲法第21条)がテーマと見た。デ・ニーロを○○してしまう監督の潔さに驚いた。コミカルな掛け合いと軽妙なテンポに乗って、安心して観ていた人は大きな衝撃を受けるだろう。一転、虚構…

WWE サマースラム 2005

“WWE United States Championship”は、Benoitファンに心地よいアペリティフ。が、こんなポジションでいてほしくはないものだ。Edge vs Matt、Mysterio vs Eddie、Kurt vs Eugene、Randy vs takerなどすべての遺恨ストーリーをリセットした大会である。Batist…

レザボア・ドッグス

タランティーノ監督のデビュー作。小粒で小粋なクライムアクション・ムービー。ハーヴェイ・カイテル、スティーヴ・ブシェーミ、ティム・ロスなど個性派揃い。強盗仲間はお互いを色の符牒で呼び合う。ほかの色はバックグラウンドが明かされるくせに、タラン…

WWE ヴェンジェンス2005

「RAW」主催のPPV大会。今回の目玉はHHHとBatistaの“ Hell in a Cell Match for the World Heavyweight Championship”だと思われる。しかしながら一押しは“Triple Threat Match for the WWE Championship”だ。FUを食らった後のChristianの逝った眼差しと小刻…

幕末単身赴任 下級武士の食日記

通勤電車のまったり読書に最適。紀州和歌山藩勤番侍、酒井伴四郎さん(28歳)江戸へ単身赴任中。伴四郎さんの食生活がわかる。外食を満喫しつつ、自炊も万全の構え。普段はしっかり倹約して、趣味や道楽のときは蓄えをきれいに使う。生活の楽しみ方を知ってい…

13F

冒頭デカルトの「我思う、故に我あり」が引用されている。VR(仮想現実)はどこまでリアルか。SF頭を持っている人ならば、全体の枠組みはすぐにわかってしまうと思う。その上で楽しみどころを挙げるとしたら、グレッチェン・モルの演じ分け、1930年代のセット…

カンパニーマン

『CUBE』のV.ナタリ監督。この人は断片と細部は上手いのだけど、物語を作り上げ、映画に昇華させる力はないのではないか。平凡な人間(どこの誰でもいい、あなたでもいい、匿名の誰か)がひとつボタンを掛け違ったことでとんでもなく不条理な状況に追い込まれ…

インソムニア

アル・パシーノ、ロビン・ウィリアムズが競演。白夜のアラスカ。謎解き要素はほとんどなく、人間ドラマがテーマといえる。善人風で普通に見える、本当にイヤらしい犯人像。気色悪い。新人刑事エリー役ヒラリー・スワンクの顎が素晴らしい。シチュエーション…