2006-01-01から1年間の記事一覧
1976年度アカデミー賞4部門を受賞。39歳のダスティン・ホフマン、ロバート・レッドフォードが「ウォーターゲート事件」に迫るワシントン・ポスト紙記者カール・バーンスタインとボブ・ウッドワードを熱演。ジェイソン・ロバーズ扮する編集主幹がおいしい役ど…
シャーロック・ホームズのパロディ&パスティーシュSF短篇集。過去・現在・未来・死後の4パート構成。 ■収録作品 第I部 過去のホームズ〈続き〉 ゲイリー・アラン・ルース「数の勝利」 ローレンス・シメル「消化的なことさ、ワトスン君」 バイロン・テトリッ…
人工頭脳を搭載したステルス戦闘機が雷撃を受けて自らの意志を持ち暴走する、現代の映画とは思えない古典的ベタ設定のSF映画。 ひどい話だ。他国の空域を思うがままに飛翔し爆撃し蹂躙するアメリカ機。真面目な話、人の死にまったく重みがない。意思なき殺戮…
シャーロック・ホームズのパロディ&パスティーシュSF短篇集。過去・現在・未来・死後の4パート構成。 ■収録作品 マイク・レズニック「序――死ぬことを拒否した探偵」 第I部 過去のホームズ ジョージ・アレック・エフィンジャー「マスグレーヴの手記」 マーク…
デンゼル・ワシントン、ジョディ・フォスター、クライブ・オーウェン、ウィレム・デフォー、クリストファー・プラマーほか。 最初に一言。スパイク・リー監督の作品を面白いと思ったことはない。しかし本作では、監督の特徴であるところのタルさと説教臭さを…
クリムゾン・フォース/火星戦争 ★☆☆☆☆ 早々に登場人物が整理(イリミネート!)される。限られた数人の行動を追うのみ。主人公にカリスマ性が感じられず、敵役もしょぼい。スケールの大きな舞台でちまちまとした展開。情けない。
昔観たときは、エロス&バイオレンスな印象だった。年を経て観ると、どこにでもある日常がほどけ、一点のはらんだ狂気が表出するさまが恐ろしい。ドロシー(イザベラ・ロッセリーニ)とサンディ(ローラ・ダーン)は美人なのか。不条理で怪しい雰囲気がウリ。音…
無駄に豪華なキャスト(ピーター・セラーズ、デヴィッド・ニーヴン、デボラ・カー、ウィリアム・ホールデン、ウディ・アレン、テレンス・クーパー、オーソン・ウェルズ、ジャン=ポール・ベルモンド、ジョージ・ラフト、ジャクリーン・ビセットなど)、一流の…
鈴木英人のホームページ わーお。超絶懐かしい。小学生の頃、鈴木さんのイラストで飾られたインデックス(カセットテープ用)を使っていた。ふと気になって検索してみたら、ウェブサイトがあったのでメモ。ある特定の世代の人にはたまらないタッチのはず。
H.G.ウェルズ(マルコム・マクダウェル)とジャック・ザ・リッパー(デヴィッド・ワーナー)の時を越えた追走劇。期待しないで観たら意外とよかった。チープなエフェクトがナイス。タイムマシンはレトロフューチャー風チェアを思わせる形状。低予算(?)でも丁寧…
タバコ業界のロビイスト団体の主任スポークスマン、ニコラス・ネイラーを主人公に喫煙派、嫌煙派のドタバタを描いた狂躁の一幕。まず文章が達者。ニックとその仲間(アルコール飲料企業、銃器関連企業のスポークスマン)が自らを自嘲的に呼ぶ死の商人(Merchant…
よくも悪くも平板で平凡なバディ・ノベル(ハリウッド的)。登場人物は眠らない。『24』のジングルが頭を回っていた。映画よりは連続ドラマに向いた構成だと思う。御用聞きRPGを思わせる一本道。謎解きエンタテインメントが持っているべき圧倒的没入感は残念な…
日比谷シャンテシネにて。フィリップ・シーモア・ホフマンはがんばっていた(甲高い声の小男を好演)。それだけとも言える。事件や背景の説明が少なく『冷血』『トルーマン・カポーティ』を読んでいないと厳しい(たとえばジャックやウィリアム・ショーンが何者…
導入、キャラクタ造形、ロマンスの絡め方、上司との構図、展開、活劇、大団円。悪くないんだけど物足りない。人の死が軽々しい。群像劇にしたら噴火の恐怖がもっとリアリティを持って感じられたかもしれない。ツイスター デラックス・エディション [DVD]出版…
寡作な才人テッド・チャン、現在唯一の作品集。ひたすら面白すぎて梗概を明かしたくない。上手く説明できなかったら申し訳ない。よって寸評形式で。短篇ごとに個人的な好みで採点もする。結末があっさりと説明的でない点が特徴的。 「バビロンの塔」★★★★☆ 壮…
ブライアン・デ・パルマ監督、アル・パチーノ主演『カリートの道』の前日譚。ハリウッド・ニッキー(ショーン・コムズ=パフ・ダディ)、アール(マリオ・ヴァン・ピーブルズ)のブラック勢が激シブ。ファッションと言動にスタイルを感じさせる。ハードな映画で…
ルイ・マル監督の映画でおなじみ(音楽はマイルス・デイヴィス)。原作のほうはというと。訳が回りくどい、ほとんどの登場人物は心を病んでいる(女子はもれなくウザい)、感情的に動きすぎる。構造自体はシンプルなダブルバインドもの。そこに入り乱れる人間模…
主役がトニー・ジャー(『マッハ!』)からトニーの親友ダン・チューボンへバトンタッチ。アクションとスタントがウリ。サッカー、ラグビー、体操、セパタクロー(?)、テコンドーの選手が大活躍します。ストーリーはあってなきが如し。ひどく大雑把な設定です…
長年クロック社長こき使われた執事兼お抱え運転手のウィラード。親友ラスティと身代金目当ての愛犬誘拐を目論む。ドジなふたりがすんなり達成できるわけもなく、トラブルがトラブルを呼び、計画はどんどん変更を余儀なくされていく。 SNL出身のノーム・マク…
『Xファイル』のデビッド・ドゥカブニーがセルフパロディとも言えるエイリアン・バスター(グレン・キャニオン大学の生物学講師)を熱演する。ジュリアン・ムーアは政府のドジっ子科学者という意外な役どころ。オルランド・ジョーンズ、バット・キルバンなど『…
石油利権を軸にした群像劇。国籍、職業、階級、宗教、人種が異なる人々の人生が交差していく。「シリアナ」とは、イランとイラクとシリアがひとつの民族国家を形成した場合の想定国家名。 各人の立場がわかるまでしばらく時間がかかった。ことにアラブ系俳優…
自由が丘にて。いつの間にこんな店が。マンションの3階。住居用をそのまま使っている感じ。 厚切りベーコンとアスパラガスのスープカレーを食す。辛さ8、ライス特大(400g)。 武蔵小杉にもあるらしい わりとあっぱりめ 辛さ、量が細かく設定できる 場所がわか…
1994年カンヌ映画祭パルムドール受賞。ジョン・トラヴォルタ、S.L.ジャクソン、ユマ・サーマン、ハーヴェイ・カイテル、ティム・ロス、ブルース・ウィリスの豪華競演。言わずと知れたクエンティン・タランティーノ監督を一躍メジャーに押し上げた作品。 テレ…
チャールズ・ウィルフォードの職人芸。美術評論家フィゲラスは歴史に名を残す千載一遇のチャンスを得た。シュールレアリスム・アイコン、老画家ドゥビエリューのインタビューを決行する。 フィゲラスは規範に生きる男だ。自分の定めた人生のルールを厳密に守…
妙に派手な格好をした胡散臭いおじさん(当時はお兄さんだったが)を初めて見たのはテレビ朝日「USAエクスプレス」(1990.4-6)だった。何者なんだこの人……。田舎から出てきたばかりのぼくには奇妙な生物に思えた。彼が取り上げるモノやヒトはとにかくかっこよか…
・カーネーション、リリー、リリー、ローズ ・黒犬の背に水 ・スペシャリストの帽子(世界幻想文学大賞受賞作) ・飛行訓練 ・雪の女王と旅して(ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア記念賞受賞作) ・人間消滅 ・生存者の舞踏会、あるいはドナー・パーティー ・…
タッチストン 大橋晃朗の家具展 TOTOが運営する建築とインテリアデザインを主とした専門ギャラリー、ギャラリー・間(GALLERY・MA)で絶賛開催中です。 2006年9月16日(土)〜11月18日(土) 開館時間=11:00-18:00(金曜日のみ19:00まで) 休館日=日曜・月曜・祝日…
イーストウッド、渋い。仕事に熱く、色気も忘れない(オヤジギャグ、セクハラ、息切れもご愛嬌)。こんな男になりたいものです。マルコヴィッチは曲者っぷりをいかんなく発揮、超楽しそうに七変化しています。ちゃんと別人に見えるところが説得力あります(『セ…
ブライアン・デ・パルマ監督がジェイムズ・エルロイ原作『ブラック・ダリア』(L.A.四部作のひとつ、ほかに『ビッグ・ノーウェア』『L.A.コンフィデンシャル』『ホワイト・ジャズ』)を映画化。 渋東シネタワーにて。よくまとめたというのが正直な感想。雰囲気…
ボブ・バーデン『フレイミング・キャロット』(ダークホース・コミックス刊)が原作とのこと。 W.H.メイシー、トム・ウェイツ、ジェフリー・ラッシュなど名優揃い。コメディ勢だとポール・ルーベンス(ピーウィー・ハーマン)、ベン・スティラー、ジャニーン・ガ…