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主に本と映画のライフログ

グラックの卵

アンソロジー“未来の文学”第1弾『ベータ2のバラッド』に続く第2弾。「見よ、かの巨鳥を!」「ギャラハー・プラス」「スーパーマンはつらい」「モーニエル・マサウェイの発見」「ガムドロップ・キング」「ただいま追跡中」「マスタースンと社員たち」「バーボン湖」「グラックの卵」全9篇。アンソロジーに入りにくい長さのもの、中篇を中心にセレクトしたとか。浅倉久志氏の好みがよくわかる……。
「ギャラハー・プラス」「モーニエル・マサウェイの発見」は古きよきSFの芳香。「見よ、かの巨鳥を「バーボン湖」はたとえば『アメリカ民話集(ほら話篇)』(もちろんこんな本はありません!)に収録されてもおかしくないバカっぷり。「ガムドロップ・キング」は寓話的でファンタジックなジュブナイル。「グラックの卵」はお色気ありのスラプスティク・コメディ。そんな中で異彩を放つ、スラデック「マスタースンと社員たち」。全世界の会社員必読。組織というものは大きくなるにつれシュールで無意味なシステムと化していく。

※スーパーマンで連想した蛇足
「スーパーマンはつらい」を読んでラリー・ニーヴン「スーパーマンの子孫存続に関する考察」(『無常の月』所収)を思い出した。スーパーマンの性生活を真面目に考察した好短篇。

ベータ2のバラッド (未来の文学)

ベータ2のバラッド (未来の文学)

ぼくがカンガルーに出会ったころ

ぼくがカンガルーに出会ったころ

無常の月 (ハヤカワ文庫 SF 327)

無常の月 (ハヤカワ文庫 SF 327)

TOKYO GAME SHOW 2006

TOKYO GAME SHOW
“「NINTENDO DS」で読書” というブース。トキメキを隠し切れない。新しい電子書籍のプラットフォーム?普及したらハンパない。ケータイも負けてらんない。
PSPではGPS機能を使った「みんなのゴルフ場」がイカス。ポテンシャルは高し。乗っけるコンテンツが育つかどうかが勝負だ。
ちょっと面白いところでは、“コンシューマゲーム機の歴史”的な展示があった。やればやるほど……。

ディスクシステムMSX、ぴゅーたとご対面だった(その筋にはたまらないはず!)。
PS3」などの高性能新ハードを見ると刺激を受けるものの、ここまでの機能はいらない。ポータブルがいい。となると、PSPを買っちゃう予感(猫も杓子もDSだから逆を突く)。
こんな方々もいた。はじめまして。

気になるゲーム。武道館公演(10/18、10/19)が楽しみ。