夢を見た。
ぼくはベランダにいる。
室内ではパーティが行われているらしく騒々しい。
ドレスを着た外国人女性が外を指差して叫んだ。
「あんなとこに雲が!」
外を見ると、近くにある体育館の屋根のドームの上に黒雲が練り込まれ凝縮されていく。
瞬き二度するかしないかの間。雷光閃き、体育館がぐずぐずに砕けながら沈む。
「地震?」思うと同時に足下が崩れ始める。
フリーフォールの中、頭を駆け巡るのはやはりツレのこと。
へし折れねじ曲がったベランダの手すりを使って三角形を作り、体を押し込む。
時間が引き延ばされたような超感覚。
激突の瞬間。目が覚めた。