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主に本と映画のライフログ

ねらわれた学園

眉村卓ジュブナイル大林宣彦監督が映画化。1981年公開され、翌年には原田知世主演でテレビドラマ化された(こっちは傑作!)。おかしな映画だ。現在のSF映画は現実と地続きにあり、如何に違和感なく超常現象に引き込むかが腕の見せどころだ。本作はむしろ特撮映画の系譜なんじゃないの。超能力を逆戻しや照明効果で表現し、唐突感が否めない。魔王子こと京極役の峰岸徹はなぜこんなかっこうをしているのだろう。面白すぎる。踊る新入生部活勧誘も時代を感じさせる。三田村由香役の薬師丸ひろ子の足首に驚愕すること間違いない。学園のヒロイン的な扱いを受けているんだけど、ちょっともっさりしてる。関耕児役の高柳良一(のちの角川書店編集者である)は剣道部のエースを好演。テレビ版でも原田知世の相手役だった。特筆すべきは有川正彦役の手塚真(のちのビジュアリストである)の怪演。ガリ勉をカチュアライズして強烈に変な方向へイッてしまってる。校長役はこっそり原作者の眉村卓(中学生からの大ファン)だったりする。