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主に本と映画のライフログ

映画 誘惑のエクリチュール

「説話論的な持続」「主題論的な体系」ってなんだ。まずはそこから始まった。前後から文意を汲んで前者は「物語性」で後者は「作家性」なのかなって考えた。ディスクールとかエクリチュールとか懐かしい。大学生の頃、一所懸命に批評のための批評言語を覚えようとしてた日々を思い出した。p360「映画と文学」なんてもろレポートを書いていた時期にタイムスリップ。タイトルの定義(“映画”“と”“文学”とはそれぞれ何か)から入っている。ぼくがやってたのは非常に露骨な枚数稼ぎだった。アカデミズムってそういうことだ。蓮見さんの文章を真面目に読むと疲れちゃうけど、要は荒俣宏の提唱する「バカの見方」「ボケの見方」「パーの見方」で映画を観ているんじゃないか。