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主に本と映画のライフログ

スカイ・ハイ

両親はスーパーヒーロー、ザ・コマンダー(カート・ラッセル)とジェットストリーム(ケリー・プレストン)。スーパーヒーロー育成高等学校“スカイ・ハイ”に入学した息子のウィル・ストロングホールド(マイケル・アンガラノ)。良血サラブレッドのくせに能力が発現しておらず、サイドキック(ヒーロー・サポート)クラスに入れられてしまう。

サイドキックとスーパーヒーローの問題に真正面から取り組んだ意欲作。サイドキックってのはアレです。バッドマンでいうとロビンみたいなポジションです。アメコミ好きにはたまらないテーマですね。ヒーローの裏側を扱った作品がいくつかあります。ディズニー作品はなかなか侮れません。『Mr.インクレディブル』もそうなんですけど、必ず二通り以上の観方ができるんです。本作もひとつにはアメリカン青春映画の王道として観ることが可能です。青春映画の要素を挙げると、親の期待、能力や境遇による挫折、揺るぐ友情、年上の女性への憧憬、同級生との恋、ライバルの出現、お約束のプロム、通過儀礼を経た成長など。押さえるところをキッチリ押さえ、カッチリ作ってあるからご安心ください。もうひとつがヒーローのジレンマ。彼らが過ちを犯すとき(もしくはヒーローが悪の側に立ったとき)、それを正すのは誰なのか。サイドキックなんですかね?観てのお楽しみってことで。
キャスティングもツボです。お父さんはスネーク・プリスキン。体育教師ブーマー(ブルース・キャンベル)はキャプテン・スーパーマーケットだし、学校長(リンダ・カーター)はワンダーウーマンだったりします。

Mr.インクレディブル [DVD]

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