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主に本と映画のライフログ

ザ・メキシカン

組織の下っ端ジュリー(ブラッド・ピット)はボスの命によって呪われた伝説の銃“メキシカン”を受け取りにメキシコへ。一方、愛想を尽かした恋人のサマンサ(ジュリア・ロバーツ)は単身ラスベガスへと向かうのだが……。

一世代前の銃職人の弟子と娘の悲恋のエピソードが繰返し挿入される。伝聞を経て変貌し、語る者によって異なる相貌を現す(人は自ら求むることを物語る)。説話論的継続によってフィルム上の終局に全貌が明らかとなる。本編では重要な場面では常に“三つ巴”の構図を取る。銃のエピソード然り、リロイ(ジェームズ・ガンドルフィーニ)とフランクとサマンサ、ジュリーとリロイとサマンサ、マルゴリース(ジーン・ハックマン)と銃職人の孫とジュリー、ジュリーとサマンサとネイマンなど。何気にゲイ・カップルとサマンサのロードムービーが一番の見どころかも。