発掘!子どもの古本

子どもの頃に親しんだ本。親に捨てられたり、なくしちゃったり、ボロボロになったり。読みたくなったらどうします？図書館って選択肢もありますが、古本屋を有効活用する手もありますよ。

「よく来たね、フッフッフ！」とパイプから煙を吹き上げて笑うシャーロック・ホームズ。読んだ記憶があります。ポプラ社版(山中峯太郎：翻案)で育った者としてはうなずくことしきりです。中学生で創元推理文庫版を読み、陰鬱なホームズに愕然としましたもん。ルパンも然り。ポプラ社版(南洋一郎：翻案)の冒険家で義理人情に生きる任侠の人が、自分の中のルパンであります。刷り込まれちゃってるもん。昔の人はむちゃしますね。ミステリ、SFの章については大満足の1冊でした。ほかのよくわからん企業絵本とか公的機関の児童書とかはどうでもいいです。どうせなら古書価やプレミアは外してでも、寺村輝夫とか佐藤さとるの本を取り上げてほしかったです。