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主に本と映画のライフログ

模倣犯

宮部みゆき原作、森田芳光監督。公園で女性の切断された右腕が発見された。被害者と加害者、両サイドから事件を再構成していく。遊び半分に連続殺人を続ける男たち。“心の闇”がテーマ(←安くなりました)なのか?

原作未読につき、比較できません(『理由』以降の宮部みゆきは読んでいない)。良くも悪くも網川浩一=ピース(中居正広)と栗橋浩美(津田寛治)と有馬義男(山崎努)の映画だと思う。印象に残ったのはピースの酷薄な顔(間違っても頭が良さそうには見えません)、浩美の甲高い外国語(中国語が耳に残る)、有馬義男が塚田真一(田口淳之介)を抱擁するシーン(口説いていますか?)。『フォーガットン』を思わせる例の爆発については、やはり「タイムボカン的ギャグ?」としか考えられない。シリアスなテーマを扱っていながら無用の遊び心を発揮してしまう森田監督に猛省を促したい。警察陣営に平泉成モロ師岡という名優を揃えておきながら生かしきれていないのも情けない。

模倣犯〈5〉 (新潮文庫)
模倣犯〈4〉 (新潮文庫)
模倣犯1 (新潮文庫)
模倣犯3 (新潮文庫)
模倣犯2 (新潮文庫)