ダーウィンの悪夢
今から半世紀ほど前、タンザニアに持ち込まれた肉食魚“ナイルパーチ”により“ダーウィンの箱庭”と称されたビクトリア湖の生態系は完膚なきまでに破壊され、悪夢のようなグローバリゼーションに堕ちていった。2006年アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞ノミネート作品。フーベルト・ザウパー監督。
ダーウィンの悪夢と出会い
シネマライズにて。ドキュメンタリーに限らず、映画は作家=監督の意思あってのもの。事実プラスα(伝えたいこと)がなくてはならない。観客は鵜呑みにせず消費せず、自分の頭を使って考え選び取らなければならない。生のままの真実もあれば、監督のフィルタを透過したものもある。本作は欧州批判に偏向しているかもしれないが、貧困、売春婦、ストリート・チルドレン、エイズなどのフラグメントはまったくの嘘ではなかろう(武器輸送の話はよくわかりません)。答えは出なくてもいい。自分で考えること。
余談。食品研究所(?)の夜警が銃でも警棒でもなく、弓矢(毒を塗ってある!)で警備していることが異様に印象に残った。
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