エル・アレフ
博識の人ボルヘスの中期の短篇集。
- 不死の人
- 死んだ男
- 神学者
- 戦士と拉致された女の物語
- タデオ・イシドロ・クルスの伝記(一八二九‐一八七四)
- エンマ・ツンツ
- アステリオーンの家
- もうひとつの死
- ドイツ鎮魂歌
- アヴェロエスの探求
- ザーヒル
- 神の書き残された言葉
- アベンハカン・エル・ボハリー、自らの迷宮に死す
- 二人の王と二つの迷宮
- 待つ
- 戸口の男
- エル・アレフ
事実のスケッチに留め、極限まで研ぎ澄ましていくと、結果として一種の寓話的輝きを放つ。ボルヘスの短篇はまるでいつかどこかで現実に起こった事件を扱ったルポルタージュのように思える。
抜群のプロットで読ませる「死んだ男」「エンマ・ツンツ」の陰鬱なドライ、双子の短篇「アベンハカン・エル・ボハリー、自らの迷宮に死す」「二人の王と二つの迷宮」の物語構造が好み。
- 作者: J.L.ボルヘス,鼓直
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1993/11/16
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- 作者: ボルヘス,Jorge Luis Borges,篠田一士
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1995/11
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