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主に本と映画のライフログ

絞首人の一ダース

スタンリイ・エリン、ビル・プロンジーニのお墨付き。“過小評価されている作家”アリグザンダーの珠玉の異色短篇集。

「タルタヴァルに行った男」★★★★☆
「優しい修道士」★★★☆☆
「空気にひそむ何か」★★★★☆
「そして三日目に」★★★☆☆
「悪の顔」★★★☆☆
「アンクル・トム」★★★☆☆
「デビュー戦」★★★☆☆
「向こうのやつら」★★★★☆
「かかし」★★★☆☆
「見知らぬ男」★★★★☆
「愛に不可能はない」★★★★☆
「蛇どもがやってくる」★★★★☆
「雨がやむとき」★★★★☆

取り立てて珍しいアイデアはないものの、精緻に丁寧に紡がれた佳品にハッとさせられる。歴史的事実と紐付けたいくつかの作品がお気に入り。誰の胸にも潜んでいる静かな恐れやほの昏い闇をそっと差し出してくれる。

九時から五時までの男 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

九時から五時までの男 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

裁くのは誰か? (創元推理文庫)

裁くのは誰か? (創元推理文庫)