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主に本と映画のライフログ

ブラック・ダリア

ブライアン・デ・パルマ監督がジェイムズ・エルロイ原作『ブラック・ダリア』(L.A.四部作のひとつ、ほかに『ビッグ・ノーウェア』『L.A.コンフィデンシャル』『ホワイト・ジャズ』)を映画化。

渋東シネタワーにて。よくまとめたというのが正直な感想。雰囲気も悪くはない、時代の香気が伝わってくる。しかし巨匠をしてもなぞるのが精一杯だったのか。そもそもミスター・ファイア、ミスター・アイス、ケイのトライアングルとその背後に控えた暗黒が眼目であり、“ブラック・ダリア”は時代を物語るためのエッセンスに過ぎない。そこを取り違えなければ十分に及第点。カーティス・ハンソン監督『L.A.コンフィデンシャル』が出色の出来だった分、比べられるのはしかたない。
L.A.コンフィデンシャル
・どう見てもヒラリー・スワンクは令嬢に見えない(ガタイがイカチーです)
・主人公ふたりの名字が紛らわしい(原作どおりです)
ジョシュ・ハートネットがときどきベニチオ・デル・トロに見えた(後背筋がすばらしいです)
・ミア・カーシュナーは『24』でおなじみ(別人に見えます)
・ボクシングの試合が荒っぽいです(ガードが空きすぎです)
・警察官は四六時中煙草を喫っている(ポイ捨てはいけません)
スカーレット・ヨハンソンに深みがない(シミーズが妙に似合っていました)

ブラック・ダリア (文春文庫)

ブラック・ダリア (文春文庫)

ブラック・ダリアの真実〈上〉 (ハヤカワ文庫NF)

ブラック・ダリアの真実〈上〉 (ハヤカワ文庫NF)

ブラック・ダリアの真実〈下〉 (ハヤカワ文庫NF)

ブラック・ダリアの真実〈下〉 (ハヤカワ文庫NF)