キングダム・オブ・ヘブン

リドリー・スコット監督。同じ聖地(エルサレム)を持つキリスト教とイスラム教の戦いを舞台に、十字軍に参加した青年の成長を描く。
素材の割りに尺が短すぎて飛び飛びに進む印象。主人公の大義名分は親父ゴッドフリー卿の受け売りでしかない。恋も仕事も流されるまま。教義を好きに解釈するさまは、まるで狂信者だ。欲望のまま行動するギー卿やルノーと五十歩百歩に思える。
オーランド・ブルームってこんなに下手だったっけ。説得力のある演技ではなかった。周りが達者なだけに厳しい。ちなみにボードゥアン4世がエドワード・ノートンだって気づかなかった……。