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主に本と映画のライフログ

エルメス

「ブランドのなかのブランド」と呼ばれるエルメス。圧倒的に高価でありながら異常なまでの人気を得た背景には、高水準の職人技術はもちろん、徹底した同族経営、巧みな広報・商品戦略があった。馬具工房としての創業から百六十余年、「伝統」と「革新」を織り交ぜながら発展を遂げた「最強ブランド」の勝因を、日本との関わりに注目しつつ多角的に分析。日本のブランド・ブームについても考察した、ブランド文化論。

著者の“ブランド買い”自己弁護に読めてしまうところが悲しい。資料としては寄り道が多く、論文としては浅薄。あまりに当たり前で文化論にまでは至っていない。好事家だけ読んでください。