鉄拳
事故で拳を痛めたボクサーが義手で復活。復帰のきっかけを作った和紙職人(原田芳雄)が悪の軍団の手に落ちる。報復のため、義のため、バンテージを巻いたトレーナー(菅原文太)は荒野へ向かう。
『シベリア超特急』並みの怪作。阪本順治監督は道を踏み外した?『どついたるねん』では再起を図るボクサーの生き様を描いた。本作では同じシチュエーションをトレーナー側から見せる。かと思いきや、前作で見せた魂とユーモアはすっかり影を潜め、執拗なまでに弱者への暴力を強調する。粛清団団長役のシーザー武志は学生服で怪演(「なんでんかんでん」川原ひろし社長に激似)。『どついたるねん』の主人公(安達英志=赤井英和)への言及が唯一のくすぐり。ひどい映画だ。
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