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主に本と映画のライフログ

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地獄甲子園

漫★画太郎原作。くだらない話を真面目に映画化して大きくコケてしまった。原作のユルさをなんか勘違いしてんじゃなかろうか。映画でやる意味がまったくない。『逆境ナイン』の丁寧な作りと比べてあまりにもお粗末で寒気がした。死ねばいいのに。

ポール・ニューマンの脱走大作戦

第二次大戦中のイタリア戦線。落ちこぼれ二等兵ハリー・フリッグの特技は脱獄、脱走。その手腕を買われ、将軍たちの救出作戦に抜擢される。行き先はイタリア軍の上級将校収容所。てなわけで連合軍偽少将になりすまし潜入。果たして無事5人の准将を救出できる…

スネーク・アイズ

ブライアン・デ・パルマ監督。坂本龍一が音楽を担当。ニコラズ・ケイジ克服キャンペーンの一環。ここまで『ナショナル・トレジャー』『アダプテーション』『ロード・オブ・ウォー』と観てきたが、あの暑苦しさと野暮ったさに対する苦手感は振り払われていな…

DEATH NOTE the Last name

後篇はクライマックスシーンに代表されるように、原作から大きく乖離していきます。原作の第2部とミックス、微妙にアレンジした感じです。ふたりの女性が鍵となります。金子修介監督の撮り方が絶妙ですね。弥海砂(戸田恵梨香)の監禁シーンは執拗に脇の下を接…

DEATH NOTE

言わずと知れたベストセラーコミック原作の映画化。今更なんであらすじは書きません。まったく期待していなかっただけに、DVDで観る分には悪くなかったです。比較的原作に忠実です。一番心配していた夜神月役の藤原竜也は思ってたほど変じゃなかったです。い…

木曜組曲

耽美派女流作家、重松時子(浅丘ルリ子)が謎の自殺を遂げる。あの日から毎年、因のある5人の女たちは集い、故人を偲んでいた。今年の幕開けは謎の花束。添えられたメッセージカードの差出人の名はフジシロチヒロ。時子の遺作の主人公だった。 『8人の女たち』…

ロード・オブ・ウォー

うだつのあがらないウクライナ系移民の若者が武器の密売に天職を見出し、伸し上がっていくさまを描く。“全世界に戦争を売る男”“史上最強の武器商人”ユーリー・オルロフの栄光と孤独。 大嫌いなニコラス・ケイジ主演。エヴァ・フォンテーン役のブリジット・モ…

トレジャー・ハンターズ

ビリーの葬儀でひさびさに再会した幼馴染み3人。親友の遺した悪党D.B.クーパー宝の地図をもとに宝探しの旅に出る。それは30歳となった彼らにとって仲間とバカをやれる最後のチャンスだった。1972年『脱出』を下敷きにしたアドベンチャー・コメディ。 これは…

模倣犯

宮部みゆき原作、森田芳光監督。公園で女性の切断された右腕が発見された。被害者と加害者、両サイドから事件を再構成していく。遊び半分に連続殺人を続ける男たち。“心の闇”がテーマ(←安くなりました)なのか? 原作未読につき、比較できません(『理由』以降…

バンディッツ

女好きで腕っ節自慢のジョー・ブレーク(ブルース・ウィリス)と神経質な頭脳派テリー・コリンズ(ビリー・ボブ・ソーントン)は妙に気が合う受刑者仲間。刑務所から脱獄したふたりは夢を叶えるため銀行強盗を開始する。順風満帆の滑り出しと思えたが、転がり込…

逆境ナイン

弱小高校野球部物語。熱い青春。オーバーアクションに徹し、VFXを駆使し、できるだけ忠実に原作漫画へ接近しようとする試みが潔し。校長(藤岡弘、)は当たり前に熱血なわけですが、不屈闘志(玉山鉄二)の意外なハマりぶりに好感度上昇中です。榊原剛(田中直樹…

コブラ

第7回ラジー賞(1986年)6部門ノミネート作。原作はポーラ・ゴスリンクの『逃げるアヒル』らしい。レイバンのサングラス、ロングコートに皮手袋のマッチョ・ガイ。“コブラ”ことはみだし刑事マリオン・コブレッティが殺人集団“ナイトスラッシャー”をひたすら狩…

イヤー・オブ・ザ・ドラゴン

第6回ラジー賞(1985年)5部門ノミネート作。マイケル・チミノ監督のムラッ気が悪いほうに出た。冗長で切れ味が悪く、本来ビシッと決めるはずのシーンすら間抜けに感じてしまった。ベトナム帰りの正義派刑事にミッキー・ローク、チャイニーズ・マフィアの若き…

マインド・ゲーム

ロビン西×STUDIO4℃×吉本興業のコラボレーション。使える技術を全部ぶち込んだ映像の坩堝。生とは、死とは、人間とは。大阪弁のライトなテンションでスピーディにパワフルにエネルギッシュに疾走する。人として生きることの多様性、可能性を万華鏡のように照…

カリートの道

アル・パシーノ主演、ブライアン・デ・パルマ監督。麻薬王が更正しようとするものの、すったもんだあってたいへんという映画。カリートは名前の音が示すようにプエルトリカン。ところがアル・パシーノはどこからどう見てもコテコテのイタリア系アメリカ人。…

スコセッシ・オン・スコセッシ

画像は書籍の表紙。DVD化されてないらしい。2004年、リチャード・シッケル監督が撮った“ギャング映画の巨匠”マーティン・スコセッシ監督のフィルモグラフィー。子どもの頃観ていた映画、作ってきた映画、俳優たちとの交遊録、独自の映画観などを、映像とイン…

800万の死にざま

ローレンス・ブロック原作。酔いどれ探偵マット・スカダーシリーズ。ジェフ・ブリッジスが脈絡もなく痛飲し通院する(ライミング)。『ヒューマン・ネイチュア』でパトリシア・アークエットを観たと思ったら、本作には姉のロザンナ・アークエットが出演してい…

アダプテーション

スーザン・オーリアン『蘭に魅せられた男―驚くべき蘭コレクターの世界』という実在のルポルタージュをチャーリー・カウフマンが脚本化するとこんなにややこしくなる。ニコラス・ケイジが脚本家を演じ、ハゲ&デブを嘆きつつ脚本を仕上げていく。メリル・スト…

ヒューマン・ネイチュア

ミッシェル・ゴンドリー×チャーリー・カウフマン×スパイク・ジョーンズ。鬼才揃い踏みの快作。多毛症の女流自然作家、類人猿的に育てられた野生の男、テーブルマナーにうるさい研究者の三角関係を軸に、タイトル通り「自然と人間」というテーマを追究するブ…

スキージャンプ・ペア〜Road to TORINO 2006〜

絶大なる人気を誇ったカルトDVDのバックグラウンドをなぞる擬似ドキュメンタリー。架空の競技「スキージャンプ・ペア」を巡るさまざまな人間模様を面白がれるか否か。ぶっちゃけ茂木淳一のナレーションはすごいんじゃないかと思う。あと、猪木はズルい。皇帝…

セルピコ

汚職と腐敗にまみれた警察組織(NYPD)に立ち向かった男の実話を原作とした社会派ドラマ。後半かなりテンバって支離滅裂になるところがリアルだ。張り詰めた正義、真面目すぎる痛さ。適度なユルみがないとつらい。アル・パシーノのファッションが目を楽しませ…

アンジェラ

撰ばれてあることの恍惚と不安と二つわれにあり。*1 リュック・ベッソン監督。モノクロ映画。ダメ男もナイスな女子に出会えば変われる、というファンタジー。持ち味の疾走感はやや抑え目。 *1:by Paul Marie Verlaine

王手

賭け将棋のプロフェッショナル“真剣師”、奨励会出のプロ棋士。異なる世界で戦う男の生きざま描いた大阪新世界ムービー。若山富三郎の遺作でもある。 『鉄拳』の失敗が効いたのか、まずまず復活の狼煙。シンプルなストーリー、大阪下町テイスティ。シーザー武…

コードネームはファルコン

1977年6月、米ソ冷戦下のアメリカ。20代の青年ふたりは米連邦地方裁判所によって国家反逆罪に問われる。なぜ彼らは祖国を裏切り、スパイとなったのか。実話を映画化。演ずるは若き日のティモシー・ハットン、ショーン・ペン。 冷戦時代のエスピオナージュ。…

蘇える金狼

朝倉哲也。昼はしょぼくれ七三サラリーマン。夜はワイルドもじゃもじゃタフガイ。悪くてかっこい松田優作の代表作。原作は言わずと知れた大薮春彦。 大薮春彦黄金期の傑作を旬の松田優作を素材に村川透監督が料理。面白くないわけがない。『野獣死すべし』よ…

フレディvsジェイソン

本作をWWE感覚で読み解いてみる。 負傷により落ち目になった怪奇派ヒール(以下フレディ)は強力なパワーファイター(以下ジェイソン)のマネージャーとしてリング復帰を目指す。マイクパフォーマンスで存在をアピールし、寡黙なパートナーを操るフレディだった…

ザスーラ

ウォルターとダニーの兄弟が地下室で見つけたボードゲームから冒険は始まった。『ジュマンジ』型SFアドベンチャー。ファミリー向けキッズ映画が苦手な人は敬遠したほうがいい。少年たちのじゃれ合いにイライラするに違いないから。見え見えの予定調和。アッ…

レディ・ジョーカー

比較的原作に忠実でありながらまったくの別物に仕上がっている。ひどい演出だ。はしょりすぎで何が何だか。小説を未読の人は、人物相関図が理解できないまま終了すると思う。徳重聡はどの場面でも同じ顔、おなかでも痛いのかな?レディ・ジョーカー〈上〉作…

名門パブリック・スクール「プレイボーン学園」の学生4人が行方不明になった。18日後、ひとりが帰還する。口を閉ざしていた彼女は犯罪精神科女医のカウンセリングの甲斐もあり、徐々に悪夢の顛末を語り始める。心の闇、藪の中。恐怖の裏プロムへようこそ。 …

ギャング・オブ・ニューヨーク

ハーバート・アズバリーのノンフィクションを映画化。19世紀半ばのニューヨークを舞台に、ギャングの抗争を描く。 マーティン・スコセッシ監督が褌締め直して撮った160分の長丁場。グロさもエロさも生ぬるく、ユルユルとダラダラと。冒頭の戦争、ビル・ザ・…